筑波山 ガマの油売り口上


「さあさあ お立会い、ご用とお急ぎでない方はゆーっくりと

聞いておいで、見ておいで。・・・」 

 

筑波山ガマ口上保存会の一員、口上士「筑波 太陽」として、

地元のお祭り等でガマの油売り口上の実演をしています。

 

さかのぼれば約400年前、大坂冬の陣に徳川方の軍医として

従軍した、筑波山神社の住職 光誉(こうよ)上人が、戦場で

傷ついた武士の傷薬として使い、その効果が大きな評判に

なったのが始まりとされる「ガマの油」。

 

その約150年後に、筑波郡永井村(今の土浦周辺)に生まれた

永井兵助(ひょうすけ)氏が、「ガマの油」で商売をして

みようと思い立ち、いわばセールストークとして考案したと

いわれている「ガマの油売り口上」。代々、地域で伝承され、

今では地域を代表する伝承芸能のひとつとして、「つくば市

認定地域無形民俗文化財」にも認定されています。

 

現在、筑波山ガマ口上保存会 名人 大久保勝弘氏が21代永井兵助

襲名されています。

 

   第21代永井兵助 大久保名人によるガマの油売り口上演技

                   @2023年2月 筑波山 梅まつり

筑波山神社境内にある光誉上人五輪塔

「つくばねの峰より落つる男女川(みなのがわ) 恋ぞつもりて淵となりぬる」 

                                       (陽成院 百人一首)

四六のガマが棲んでいる、関東の名峰は紫峰筑波山のふもと